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リョナラー連合主催バトルロワイアル(パロロワ) 022.フリークス

D-1の森の中に、一人の女性の姿があった。

「……何ということなのっ……!」

長く美しい黒髪に紫色のローブをまとった女性が
天を仰ぐように嘆き、打ちひしがれていた。

「まさかっ……!まさか、シオンがこんな低俗極まる
 ゲスな殺し合いに巻き込まれているなんてっ……!」

そう言って、女性は額に手を当てながら頭を振るう。

この女性の名前は、マユラ。
ナヤマ一族出身の魔術師である。
マユラは名簿を確認して、いつも可愛がっているシオンが
殺し合いに巻き込まれていることを知ったのだ。

「こうしてはいられないわっ!
 今すぐにシオンを探して、守ってあげないとっ!
 ああっ!可愛い可愛い、私のシオンっ!
 待っててね、今すぐに探し出してあげるからっ!」

今この時にもシオンが危険な目に遭っているかもしれない。
マユラは居ても立っても居られず、すぐに全速力で走り出した。




……数分後、マユラは息も絶え絶えで地面に倒れていた。

「くっ……!失敗したわっ……!
 まさか、シオンへの心配が先立ってペース配分を考えずに
 全速力で走り続けてしまうなんてっ……!」

ぜぇぜぇと荒い息を吐きながら、マユラは悔しそうに
歯をぎりぎりと鳴らす。

だが、すぐに息を整えると、マユラはすくっと立ち上がる。

「ふっ……!しかし、甘いわねっ!
 この程度の罠で、私とシオンの絆は破れないわよっ!」

マユラは不敵な笑みを浮かべながら、勝ち誇るように言い放った。

しかし、そのとき不意に近くから悲鳴が聞こえた。
その声は小さな子供の声だった。

「はっ!?まさか、シオンっ!?」

マユラは弾かれるように、その声の聞こえる方向へと走り出した。




森の中を必死に逃げる少女がいた。
その少女は、ボロボロの粗末な服を着た銀髪の幼い子供だった。

「ヒャッハアアアァァァァーーーーっ!!」

そして、その少女を追いかける者がいた。
奇妙な仮面を着けた、黒パンツ一丁に黒いモヒカン頭の巨漢の男。

どう見ても、ただの変態だった。

「いやだああぁぁぁぁっっ!!誰か、助けてええぇぇぇっっ!!」

少女は泣き叫びながら、死に物狂いで逃げる。

こんな殺し合いに巻き込まれ、最初に出会ったのは
目を背けたくなるような、おぞましい変態。
そして、その変態が雄叫びを上げながら自分へと向かってくる。

こんな状況で幼い少女に『泣くな』というほうが無理な話だった。

「……あっ!?」

しかし、ここまで走り続けたことで体力も限界だったのだろう。
少女は突き出した木の根に足を引っ掛けて、転んでしまう。

「……う……うぅ……!」
「ヒャッハアァァァァ……!」
「……ひっ!?」

擦り剥いた膝を庇いながらも何とか立ち上がろうとしたところで、
目の前にモヒカンの変態が立っていることに気が付く。

股間を漲らせ、息を荒くして目の前に立ちはだかる巨漢の変態。
幼い少女にとっては、まさに恐怖そのものだった。

「……ひ……あ……あぅ……!」
「……ヒャッハアアアァァァァァっっ!!」
「……いやああぁぁぁぁぁぁっっ!!?」

襲い掛かる変態。
森をつんざくような少女の悲鳴。

「……待ちなさいっ!!」

そして、それを制止する女性の声。

「っ!?」

驚いて、そちらに顔を向ける変態。
そこに立っていたのは、ナヤマ一族の魔術師マユラ。

「そんな小さな子を襲うなんて羨まし……じゃなくて、
 この私が許さないわよ、この生きる価値の無い変態めっ!!
 貴方のようなゲスは、この私が直々に切り取って不能にしてやるわっ!!」

高らかに告げるマユラに、モヒカンの変態は戦慄する。
主に、最後の一文に対して。

しかし、それは一瞬のみで、すぐに変態は気色の悪い笑いを浮かべて、
臨戦態勢に入る。

それを見て、マユラは嘲笑する。

「ふっ……私と戦うつもりかしら?愚かねっ!
 貴方のようなミジンコ以下のゴミクズの変態が
 この私に勝てるとでも思っているのかしら?」

そう言って、マユラは袋から武器を取り出す。

「……あ、ちょ、重っ……!?」

しかし、取り出した武器は重量のあるハンマーだった。
マユラはあまりの重さに支えきれず、取り落としてしまう。

ズシンッ!!

「いったあぁぁぁぁっっ!!?」

ハンマーはちょうど、マユラの足の小指に直撃した。
たまらずに足を抑えて、マユラは蹲ってしまう。

「…………」

そんなマユラを、変態は白けた目で見ていた。

それに気が付いたのか、マユラは慌てて立ち上がって、
びしっと変態に指を突き付ける。

「なかなかやるわねっ!だけど、勝負はこれからよっ!」
「…………」

吠えるマユラに、冷めた目を向ける変態。
その冷たい視線にさすがに耐え切れなくなったのか、
マユラは顔を赤くしてコホンと咳払いをする。

ちなみに、襲われていた少女は気絶していた。
モヒカンの変態の恐怖に耐え切れず、気を失ったのだろう。

この失態が見られていなくて良かったと、マユラは胸を撫で下ろす。

「……と……とにかく、いくわよっ!!
 その子には指一本触れさせないわっ!!」
「……ヒャッハアアァァァっっ!!」

ようやくかとばかりに、変態が雄叫びを上げる。

そして、魔術師マユラと変態……ジョーカーの一人、
モヒ仮面の戦いが始まったのだった。


【D-1/森/1日目 0:30~】

【コー@奴隷】
[年齢]:10
[状態]:気絶、疲労(中)
[武器]:なし
[防具]:なし
[所持品]
・コーの袋
 ・基本支給品一式
 ・(不明の武器・防具・道具)
[思考・状況]
1.(気絶中)


【マユラ@ナヤマ一族】
[年齢]:19
[状態]:健康、右足の小指の骨にヒビ
[武器]:なし
[防具]:なし
[所持品]
・マユラの袋
 ・基本支給品一式
 ・(不明の防具・道具)
[思考・状況]
1.シオンを見つけて保護する
2.変態(モヒ仮面)を倒す
3.気絶している少女(コー)を保護する

※足元にミスリルハンマーが落ちています。


【モヒ仮面@変態】
[年齢]:不明
[状態]:健康
[武器]:なし
[防具]:なし
[所持品]
・なし
[思考・状況]
1.参加者を襲う


『参加者・ジョーカーの現在地』
genzaichi_rowa022.png


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