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リョナラー連合主催バトルロワイアル(パロロワ) 019.捕食者

E-5の地下室。
そこで、しゃがみ込んで震えている子供がいた。

その子供の名前は、ラウラ。
茶髪に赤いワンピースを着た、どこにでもいる普通の少女だ。

「……うぅ……ぐすっ……怖いよぉ……誰か助けてよぉ……!」

殺し合いという恐ろしい催しに巻き込まれてしまった少女は、
ただただ怯えて泣き続けていた。

しかし、やがて地下室に人の下りてくる気配が近づいてきた。

「……!?」

誰か来る。

ラウラは恐怖でパニックになる。
隠れる場所を探して辺りを見回すが、ロクな場所が見つからない。

(……うぅぅ……!)

仕方なく、傍にあった机の下に隠れるラウラ。
ほどなくして、地下室に一人の女性が入ってきた。
その女性は緑色の柔らかい髪を肩まで伸ばし、
へそ出しの赤いタンクトップに黒のショートパンツを
着た背の高い女性だった。

「……あら?」

女性はすぐに机の下に隠れているラウラに気が付き、顔を近づける。

「ひっ!?」

ラウラは近づいてくる女性を見て、悲鳴を上げて逃げ出そうとする。

「あぁ、大丈夫よ。落ち着いて。
 私は殺し合いなんてするつもりはないわ」

しかし、女性は落ち着かせるように優しい声でラウラを宥める。

「……ほ……本当……?私のこと、殺さない……?」
「ええ、安心しなさい」

ラウラの言葉に、女性は優しい笑顔で頷いた。

「……う……うぅ……ぐすっ……うああぁぁぁん……!」

その笑顔を見て、ラウラは緊張が解けたのか、
座り込んで泣き出してしまった。

「可哀想に、よっぽど怖かったのね」

女性はラウラを優しく抱き締める。

「……うああぁぁぁぁぁん……!」

ラウラは女性の腕の中でわんわん泣き始める。

「よしよし、私が来たからにはもう大丈夫よ。
 これからは私がずっと一緒だからね」

女性はラウラの頭を優しく撫でながら、続ける。

「……そう、私の中でずっと一緒だから」
「……え……?」

女性の言葉に疑問を持ったラウラが顔を上げた瞬間、
ラウラの視界に映ったのは。

鈍い赤と鋭い白。

口腔と牙。

それらがラウラの視界を塗り潰していた。
視界一面に映るそれらが何なのか、ラウラが理解する前に。

口腔はラウラを飲み込んで、閉じる。

その牙でラウラを串刺しにしながら。

「!?……あ、ぎっ……いぎぃぃあああぁぁがががぁぁぁぁっっ!!!?」

噛み砕かれ、咀嚼され、ラウラの身体が見る見る間に
不細工な肉塊へと変化していく。

その間にラウラが感じるものは、耐え難いほどの痛烈にして熾烈な激痛。

感じたことの無い激烈な痛みが脳を散り散りに掻き乱し、
陵辱し、ばらばらに切り刻む。

(いがぎぃぃぃあああがうぅぅぁああぁぁぁげぁぁああぁぁ!!!!
 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃィィっ!!!)

地獄の底で釜茹でにされながら万の針で刺し貫かれるような。

そんな拷問すら生温い、狂気の痛苦を味わいながら。

まだ十にも満たない幼い子供であるラウラは、絶命した。




「……あぁ……!とっても美味しかったわ……!」

ラウラを捕食した女性……腹に巨大な口を持つ忌み子マリシアは、
顔を上気させ、恍惚とした顔で呟いた。

そして、身体に付いた返り血を腹の巨大な舌でべロリと舐め取り、
腹の口をバクンと音を立てて閉じる。
そうして口を閉じた腹部は、目視では口の存在を確認できず、
普通の人間の腹と全く変わらない見た目となっていた。

「……うふふ……!私ったら、なんて幸運なのかしら……!
 こんな可愛い娘ばかりを集めた素敵なパーティに呼ばれるなんて……!」

マリシアは目を閉じて頬を染め、感極まったとばかりに身体を震わせる。

マリシアの主食は人間だ。
その中でも、マリシアは若くて容姿の優れた女性を好んで食していた。

彼女は喰らったものを一瞬で消化してエネルギーに変えてしまう
凄まじい消化能力を持っており、さらに彼女にとっての食事は
食欲だけでなく性欲まで満たすらしく、被害は甚大だった。

そんなマリシアはいつからか『喰奴』と呼ばれるようになり、
その首に高額の賞金をかけられていた。
しかし、彼女の命を狙ってきた賞金稼ぎは皆一様に彼女に喰われ、
彼女の糧となってしまったのだ。

「うふ……うふふ……!ああ、いけないわ……!
 さっきの娘だけじゃ、全然足りない……!
 もっと……もっとたくさん、可愛い娘を噛み砕いて、
 咀嚼して、飲み込んで、一つになりたい……!」

マリシアは興奮を抑えきれない様子で、地下室からふらふらと出ていく。
……と、途中で一度立ち止まり、腹の口からぺっと何かを吐き出す。

それは、ラウラの首輪だった。

「……この首輪だけは、邪魔くさくてイラっとくるけどね……。
 まぁ、せっかく素敵なパーティに呼んでくれたんだから、
 これくらいのことは大目に見てあげるとしましょうか」

マリシアはそう呟くと、気を取り直して鼻歌を歌いながら
地下室から去っていった。


【ラウラ@一般家庭の子供 死亡】
【残り人数 48名(内ジョーカー8名)】



【E-5/地下室/1日目 0:30~】

【マリシア@忌み子】
[年齢]:19
[状態]:健康
[武器]:なし
[防具]:なし
[所持品]
・マリシアの袋
 ・基本支給品一式
 ・(不明の武器・防具・道具)
[思考・状況]
1.参加者たちを捕食する

※E-5の地下室には、以下のものが落ちています。
・ラウラの袋(基本支給品一式、不明の武器・防具・道具)
・ラウラの首輪


『参加者・ジョーカーの現在地』
genzaichi_rowa019.png


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