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リョナラー連合主催バトルロワイアル(パロロワ) 008.翼の同盟

D-4の村の民家。
その中で、一人の少女がベッドに座り込んで溜息を吐いていた。

「殺し合いって何よ……。
 本当に人間ってロクなこと考えないわね……」

ぼやく少女は、茶髪に真っ白なワンピースを着ており、
そして、背中には白く美しい大きな翼を生やしていた。

その姿は、伝承に伝わる天使のような美しさだった。
しかし、もちろん、この少女は本当に天使というわけではない。

少女の名は、ウルカ。
彼女は人間と魔物との間に生まれた存在であり、
人間たちに忌み嫌われる、忌み子という存在であった。

「はぁ~……どうすりゃいいのよ……。
 殺し合いなんて生き残れる自信無いし、
 かといって、忌み子の私が他の参加者と
 『みんなで協力して脱出しましょう!』って
 話に持っていけるわけもないし……」

そうして、ウルカは再び溜息を吐く。

「ドウシタノ、溜息ナンテ吐イテ?ダイジョウブ?」
「……っ!?」

いきなり聞こえてきた声に、ウルカはぎょっとして
声の聞こえた方向に振り向く。
そこには、窓からこちらを心配そうに覗く全裸の少女がいた。

(は……裸……?いや、それよりも、ここ2階よっ!?
 一体、どうやって……!?)

と、そこでウルカは気が付く。
窓から覗く全裸の少女の、本来は腕があるはずの部位に
鳥の翼が生えていることに。

「……貴女……ひょっとして、忌み子?」
「?……イミゴッテ何?私ハ、はーぴーノせれすだよ」
 
ウルカの質問に、全裸の少女……セレスはきょとんとしながら答えた。
その答えを聞いて、ウルカは納得する。

「ハーピー……たしか、鳥の精霊だっけ?」
「ソウダヨ、鳥ノ精霊ダヨ」

確認するウルカに、セレスが笑顔で頷く。

(……なるほど、私以外にも人間じゃない参加者がいたってことか)

ウルカはそこで、ふと考える。
人外の参加者が自分以外にもいるのだとしたら、
その参加者たちとなら協力も可能なのではないか?

(……いや、それしかないわね……。
 もし首輪を外せたとしても、この殺し合いを開催した連中が
 黙ってここから帰してくれるとは思えないし……)

戦いに関してはそこそこの自信があるウルカだが、
全く抵抗できないどころか、気が付いたら拉致されて
殺し合いに参加させられていた現状を考えると、
自分の力のみで状況を打開するのは、おそらく不可能だろう。

(……つまり、他の参加者との協力はどうしても必要になる……。
 ……人間じゃないからって簡単に信用はできないけど、
 そこは見極めながら何とかやるしかない……)

そこまで考えてから、ウルカは改めて目の前のセレスに視線を向ける
セレスはいきなり考え込み始めたウルカを、不思議そうに見つめていた。
(ちなみに、いつの間にかちゃっかりと室内に入り込んでいた)

「……一応聞いとくけど、貴女は殺し合いに乗ってないのよね?」
「ウン。食ベルタメト、身ヲ守ルタメ以外ニハ殺シナンテシナイヨー」
「……この状況だと、身を守るためって条件には当てはまりそうだけど?」
「ア……ソウカモ……?デモ、ヤッパリ殺シ合イハシナイヨ。
 今ノ状況ッテ何ダカ自然ジャナイシ、ヨクナイ気ガスルモノ」
「……まぁ、いいわ」

少々頭の足りない様子のセレスの返事を聞きながら、ウルカは考える。

(……ま、この子は大丈夫でしょうね。
 殺し合いに乗るつもりなら、私に話しかける前に
 攻撃を仕掛けてくるはずだし……)

セレスは安全だと判断した上で、ウルカはセレスに提案する。

「……ねぇ、セレス。私もこの殺し合いに乗るつもりはないし、
 何とかここから脱出したいと思ってるの。
 もし良ければ、一緒に協力しない?」
「ウン、イイヨー。私モ早ク巣ニ帰リタイシ」
「良かった。そうそう、名乗るのが遅れたけど、
 私はウルカよ。これからよろしくね、セレス」
「ウン。ヨロシクネ、うるか」

ウルカが差し出した右手に、セレスが翼を添える。
こうして、翼を持つ二人の少女が同盟を組んだのだった。




民家の中でウルカとセレスは、今後について相談していた。
とはいっても、提案するのはもっぱらウルカのほうだったが。

「とりあえず、協力者を集めましょう。
 ただし、候補は人間以外の参加者ね」
「?……ナンデ、人間ハ駄目ナノ?」
「普通の人間が私たちのような人外を見つけたら、
 問答無用で襲い掛かってくるからに決まってるでしょ」

何を当たり前のことを、とウルカは馬鹿にしたような目をセレスに向ける。
対して、セレスはその言葉にショックを受けたような顔をしていた。

「ソウナンダ……人間ニアッタコトナイカラ、知ラナカッタ……」
「羨ましい環境ね……ここから無事に出られたら、
 貴女のところに厄介になろうかしら……」
「イイヨー。うるかノ翼、トッテモ綺麗ダカラ、
 キット、男ノ人達ニもてもてダヨー」
「……いや、別にそういうのは……」
「ア、うるか、照レテル?」
「うるさいわよ。そんな下らない話よりも、
 今のうちに支給品の確認をしときなさい」

ニコニコしているセレスから忌々しそうに視線を外し、
ウルカは支給品の確認を始めるのだった。


【D-4/村/1日目 0:30~】

【ウルカ@忌み子】
[年齢]:16
[状態]:健康
[武器]:なし
[防具]:なし
[所持品]
・ウルカの袋
 ・基本支給品一式
 ・(不明の武器・防具・道具)
[思考・状況]
1.セレスと一緒に行動する
2.殺し合いから脱出する
3.人外の参加者(忌み子、精霊)を仲間にする


【セレス@鳥の精霊ハーピー】
[年齢]:不明
[状態]:健康
[武器]:なし
[防具]:なし
[所持品]
・セレスの袋
 ・基本支給品一式
 ・(不明の武器・防具・道具)
[思考・状況]
1.ウルカと一緒に行動する
2.殺し合いから脱出する
3.人外の参加者(忌み子、精霊)を仲間にする


『参加者・ジョーカーの現在地』
genzaichi_rowa008.png


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